Excelの関数をひと言でいうとどうなる?シンプルに解説してみた

PC活用

Excelの関数を勉強をしようと思って入門書を買ってみたものの、途中からだんだん難しくなってきて、やる気がなくなってしまったことはありませんか?

そんなあなた!!まったく落ち込む必要はありません!

説明が難しくなって拒絶反応が出るのは当たり前です。

「せっかくやる気のあるのに挫折するのはもったいない」

そう思ってこの記事を書きました!

ここではぜひ覚えておきたいExcelの関数を12個厳選し、難しい言葉はいっさい使わずに極限までシンプルに説明してみました!

「Excelの関数で挫折した」

「本を開いただけでやる気が失せた」

という方は、ぜひこの記事をご覧ください!

1. IF

IF関数をひと言でいうと、こうなります。

「こんな時はこうして、それ以外はこうする」を数式にしたもの

書式

=IF(①,②,③)
⇒①の時は②を実行し、それ以外は③を実行する

例文1:=IF ( B2>=90 , “合格” , “不合格” )
1111111111111122222233333

  • ①の部分・・・B2>=90     「B2セルが90以上の時は」
  • ②の部分・・・”合格”     「合格を表示し」
  • ③の部分・・・”不合格”    「それ以外は不合格を表示する」
例文1の読み方

B2セルが90以上の時は 合格を表示し、それ以外は不合格を表示する

例文2:=IF ( B2=”” , “” , B2*1.08 )
1111111111111222333

  • ①の部分・・・B2=””      「B2セルが空白の時は」
  • ②の部分・・・””      「空白を表示し」
  • ③の部分・・・B2*1.08   「それ以外はB2*1.08を実行する」
例文2の読み方

B2セルが空白の時は空白を表示し、それ以外は B2*1.08を実行する

2. IFS

IFS関数をひとことでいうと、こうなります。

IF関数の「こんなときは~」がいくつも設定できる関数

書式

=IFS(①,②,③,④,TRUE,⑤)
①の時は②を実行し、③の時は④を実行し、それ以外は⑤を実行する

例文:=IFS(D2>=25 , “肥満” , D2<18.5 , “低体重” , TRUE , “標準”)
11111112222333344445555666

  • ①の部分・・・D2>=25     「D2セルが25以上の時は」
  • ②の部分・・・”肥満”     「肥満と表示し」
  • ③の部分・・・D2<18.5     「D2セルが18.5未満の時は」
  • ④の部分・・・”低体重”    「低体重と表示し」
  • ⑤の部分・・・TRUE      「それ以外は」
    ※TRUEを「それ以外は」と読んでいますが、本来は「真の場合」という意味です。
    とりあえずここでは「そう読めばいいんだ」と思っていただいて結構です。
  • ⑥の部分・・・”標準”     「標準と表示する」
例文の読み方

D2セルが25以上の時は肥満と表示し、D2セルが18.5未満の時は低体重と表示し、それ以外は標準と表示する

3. SUM

SUM関数をひと言でいうと、こうなります。

選択した範囲の数値を合計する関数

書式

=SUM(①:②)
⇒①から②までの値を合計する

例文1:=SUM ( B2 : B8 )
1111111111111222

  • ①の部分・・・B2   「B2セルから」
  • ②の部分・・・B8   「B8セルまでの値を合計する」
例文の読み方

B2セルからB8セルまでの値を合計する

 

4. SUMIF

SUMIF関数をひと言でいうと、こうなります。

条件にあてはまる数値だけを合計する関数

書式

=SUMIF(①:②,③,④:⑤) 

 ⇒①から②の値が③と同じところだけ、④から⑤を合計する

例文:=SUMIF( B2:B8 , E2 , C2:C8 )
11111111 ①②2  33④⑤

  • ①②の部分・・・B2:B8  「B2セルからB8セルの値が」
  • ③の部分・・・E2     「E2セルと同じところだけ」
  • ④⑤の部分・・・C2:C8  「C2セルからC8セルを合計する」
例文の読み方

B2セルからB8セルの値がE2セルと同じところだけ C2セルからC8セルを合計する

5. SUMIFS

SUMIFS関数をひと言でいうと、こうなります。

複数の条件にあてはまる数値を合計する関数

書式

=SUMIFS(①:②,③:④,⑤,⑥:⑦,⑧)

 ⇒③から④の値が⑤と同じで、かつ⑥から⑦の値が⑧と同じところだけ、①から②を合計する

例文:=SUMIFS( D2:D8 , B2:B8 , F2 , C2:C8 , G2 )
11111111 ①  ②  ③  ④⑥  ⑦

  • ①②の部分・・・D2:D8    「D2セルからD8セルを合計する」
  • ③④の部分・・・B2:B8    「B2セルからB8セルの値が」
  • ⑤の部分・・・F2       「F2セルと同じで」
  • ⑥⑦の部分・・・C2:C8    「C2セルからC8セルの値が」
  • ⑧の部分・・・G2      「G2セルと同じところだけ」
例文の読み方

B2セルからB8セルの値がF2セルと同じで、かつC2セルからC8セルの値がG2セルと同じところだけ、D2セルからD8セルを合計する

6. COUNT

COUNT関数をひと言でいうと、こうなります。

数値が入ったセルの数をカウントする関数

書式

=COUNT(①:②)
⇒①から②の間で数値の入ったセルの数

例文:=COUNT(B1:B6)
11111111①  ②

  • ①の部分・・・B1   「B1セルから」
  • ②の部分・・・B6   「B6セルの間で数値の入ったセルの数」
例文の読み方

B1セルから B6セルの間で数値の入ったセルの数

7. COUNTA

COUNTA関数をひと言でいうと、こうなります。

空白ではないセルの数をカウントする関数

書式

=COUNTA(①:②)
⇒①から②の間で空白ではないセルの数

例文:=COUNTA(B2:B5)
111111111①  ②

  • ①の部分・・・B2   「B2セルから」
  • ②の部分・・・B5   「B5セルの間で空白ではないセルの数」
例文の読み方

B2セルから B5セルの間で空白ではないセルの数

 

8. COUNTIF

COUNTIF関数をひと言でいうと、こうなります。

ある条件に合うセルの数をカウントする関数

書式

=COUNTIF(①:②,”③”)
⇒①から②の間が③となっているセルの数をカウントする

例文1:=COUNTA(C2:C6,E2)
1111111111①  ②  ③

  • ①の部分・・・C2    「C2セルから」
  • ②の部分・・・C6    「C6セルの間が」
  • ③の部分・・・E2    「E2セルとなっている数をカウントする」
例文1の読み方

C2セルから C6セルの間が E2となっている数をカウントする

例文2:=COUNTIF(B2:B6,“>=85”)
1111111111①  ②   ③

  • ①の部分・・・B2      「B2セルから」
  • ②の部分・・・B10    「B6セルの間が」
  • ③の部分・・・”>=85″  「85以上のセルの数をカウントする」
例文2の読み方

B2セルから B6セルの間が 85以上の数をカウントする

9. COUNTIFS

COUNTIFS関数をひと言でいうと、こうなります。

複数の条件を満たす組合せをカウントする関数

書式

=COUNTIFS(①:②,”③”,④:⑤,”⑥”)
⇒①から②の間が③で、かつ④から⑤の間が⑥の組合せをカウントする

例文:=COUNTA(B2:B8,F2,C2:C8,G2)
111111111①② ③ ④⑤ ⑥

  • ①②の部分・・・B2:B8   「B2セルからB8セルの間が」
  • ③の部分・・・F2        「F2で」
  • ④⑤の部分・・・C2:C8     「C2セルからC8セルの間が」
  • ⑥の部分・・・G2       「G2の組合せをカウントする」
例文の読み方

B2セルからB8セルの間がF2で かつC2セルからC8セルの間がG2の組合せをカウントする

10. VLOOKUP

VLOOKUP関数をひと言でいうと、こうなります。

データを縦に検索し、ヒットした行のデータを取り出す関数

書式

=VLOOKUP(①,②:③,④,0)

⇒①の値を②から③の間で検索し、ヒットした行の左から④列目を表示
(”0″は「完全一致」という意味です)

例文:=VLOOKUP(D2 , F2:I11 , 3 , 0)
111111111①   ②  ③   ④

  • ①の部分・・・D2              「D2セルの値を」
  • ②③の部分・・・F2:I11   「F2セルからI11セルの間で検索し」
  • ④の部分・・・3      「ヒットした行の左から3列目を表示」
例文の読み方

D2セルの値を F2セルからI11セルの間で検索し ヒットした行の左から3列目を表示

 

11. INDEX

INDEX関数をひと言でいうと、こうなります。

指定した行と列が交差するセルの値を表示する関数

書式

=INDEX(①:②,③,④)

⇒①から②の間で上から③行目と左から④列目が交差するセルの値

例文:=INDEX(A2:C5 , 3 , 3)
11111111①  ② ③  ④

  • ①の部分・・・A2      「A2セルから」
  • ②の部分・・・C5      「C5セルの間で」
  • ③の部分・・・3        「上から3行目と」
  • ④の部分・・・3      「左から3列目が交差するセルの値」
例文の読み方

A2セルからC5セルの範囲で、上から3行目と左から3列目が交差するセルの値

 

12. MATCH

MATCH関数をひと言でいうと、こうなります。

知りたい値が表の中で何行目(何列目)にあるかを表示する関数

書式

=MATCH(①,②:③,0)

⇒①の値は②から③の間で上から何行目(左から何行目)にある
(”0″は「完全一致」という意味です)

例文1:=MATCH(E2 , C2:C5 , 0)
111111111

  • ①の部分・・・E2          「E2セルの値は」
  • ②の部分・・・C2              「C2セルから」
  • ③の部分・・・C5      「C5セルまで」
例文1の読み方

E2セルの値は C2セルからC5セルの間で 上から何行目にあるかを表示

例文2:=MATCH(E2 , A4:C4 , 0)
111111111

  • ①の部分・・・E2          「E2セルの値は」
  • ②の部分・・・A4              「A4セルから」
  • ③の部分・・・C4      「C4セルまで」
例文2の読み方

E2セルの値は A4セルからC4セルの間で 左から何列目にあるかを表示

13. INDEX & MATCH

INDEX関数は ”指定した行と列が交差するセルの値を表示する関数” ですが

「INDEX関数で探したい値が何行目にあるのか(何列目にあるのか)分からないよ!」

といった場面があると思います。そんなときにぜひ使いたいのがINDEXとMATCHの組合せです。

INDEX & MATCHの組合せをひと言でいうと、こうです。

INDEX関数で探したい値が何行目にあるのか(何列目にあるのか)分からない時に使う

13-1. 検索時のキーとなる値の列が分かっている時

たとえば、こんな場合です。

この場合、検索時にキーとなる値はD列に入っています。

書式(探したい値の列が分かっている時)

=INDEX(①:②,MATCH(③,④:⑤,0),⑥

⇒①から②の間で
1 行・・・基準値③の値が④から⑤の間で上から何番目にあるか
1 列・・・左から⑥列目
の交点

例文:=INDEX(A3:E12,MATCH(G3,D3:D12,0),1)
1111111 3            ③ ④ ⑤  ⑥

  • ①の部分・・・A3          「A3セルから」
  • ②の部分・・・E12            「E12セルの間で」
  • ③の部分・・・G3      「基準値G3の値が」
  • ④の部分・・・D3      「D3セルから」
  • ⑤の部分・・・D12    「D12セルの間で上から何番目にあるか」
  • ⑥の部分・・・1      「左から1列目」

 

 

 

 

 

例文の読み方

A3セルからE12セルの間で
1 行・・・基準値G3の値がD3セルD12セルの間で上から何番目にあるか
1 列・・・左から1列目
の交点

 

13-2.検索時のキーとなる値の行が分かっている時

たとえば、こんな場合です。

この場合、検索時のキーとなる値が2行目に入っています。
書式(探したい値の行が分かっている時)

=INDEX(①:②,③,MATCH(④,⑤:⑥,0))

⇒①から②の間で
1 行・・・上から③行目
1 列・・・基準値④の値が⑤から⑥の間で左から何番目にあるか
の交点

例文:=INDEX(C1:L5,1,MATCH(B8,C2:L2,0))
1111111  ①  ② ③    ④ ⑤  ⑥

  • ①の部分・・・C1          「C1セルから」
  • ②の部分・・・L5              「L5セルの間で」
  • ③の部分・・・1        「上から1行目」
  • ④の部分・・・B8      「基準値B8セルの値が」
  • ⑤の部分・・・C2      「C2セルから」
  • ⑥の部分・・・L2      「L2セルの間で左から何番目にあるか」

 

 

 

 

 

例文の読み方

C1セルからL5セルの間で
1 行・・・上から1行目
1 列・・・基準値B8セルの値がC2セルからL2セルの間で左から何番目にあるか
の交点

さいごに

さいごになりましたが、Excelの関数をマスターするたったひとつの秘訣をお伝えします。

それは

「とにかく関数を使って試してみること」

これに尽きます!

  • Excelの本を読むだけ
  • Excelの動画を見るだけ
  • Excelの記事を読むだけ

これだけでは分かったつもりになっても、実際には身に付いていないことが多いです。

誰でも最初から関数をうまく使いこなせるはずはありません。

間違ってもいいのでとにかく自分で使ってみることです。間違いを繰り返すことによって「こういう風に使えばいいんだ!」というのが身に付いてくるようになるはずです。

Excelでも何でもそうですが、成功の秘訣は「トライアンドエラー」の繰り返しです。

失敗を恐れずにどんどん関数を使ってみましょう!!

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